Q. 福島県薬剤師会の「放射線ファーマシスト」養成事業とはどのようなものですか?
福島県には、「放射線ファーマシスト」(以下、同ファーマシストに略)という独自の認定資格があると聞きました。2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、「放射線に関して地域住民らの相談に応えられる薬剤師の養成」を目的として2013年に始まったそうですが、どのような資格なのか教えてください。
[薬局薬剤師(35歳)]
A. 福島県独自の「放射線ファーマシスト」は、科学的な根拠にもとづいて放射線の影響を客観的に説明できる薬剤師を認定する専門資格です。
東日本大震災に伴う福島第一原発事故を受けて、福島県薬剤師会は、地域住民の相談に応じられる薬剤師を育てるため、2013年に「放射線ファーマシスト委員会」を立ち上げました。放射線医学総合研究所の専門家に指導を依頼し、翌2014年10月から養成講習をスタート。2019年11月には商標登録も取得しています。認定は「初級」「中級」「上級」の3区分で、同会が主催する講習を受け、認定試験に合格することが必要です。福島県薬剤師会が公表しているデータでは、2026年1月時点で認定者は累計923名にのぼります。
主な役割は、相談者がSNS等の誤った情報に惑わされないよう、科学的根拠やデータを示しながら放射線の影響を客観的に説明し、その判断を支えることです。このほか、原子力防災訓練への参加や海外からの視察の受け入れなど、幅広い活動に取り組んでいます。
(2026年7月24日時点での情報に基づき作成)



