「令和2年中の救急出動件数等(速報値)」のポイント

令和3月3月26日に、消防庁から公表された「令和2年中の救急出動件数等(速報値)」のポイントをまとめています。

① 救急搬送人員は、前年比11.4%減少

 令和2年(2020年)に救急車で搬送された人員(救急搬送人員)は、令和元年(2019年)の547万8,370人から529万4,045人(対前年比68万3,963人減、11.4%減)へ減少。
 減少理由としては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う衛生意識の向上や不要不急の外出自粛といった国民の行動変容により、急病、交通事故及び一般負傷等の減少に繋がったことなどが考えられます。

② 自損行為のみ増加

 救急搬送人員を事故種別でみた場合、ほとんどの事故種別が減少し、特に交通事故や運動競技、自然災害を理由とする搬送数の減少が大きい。
 一方で、自損行為(自殺等を目的に、故意に自分自身に傷害を与える行為)による搬送人員数は増加。背景として、新型コロナウイルスや高齢化の影響が考えられます。

(出典)消防庁ホームページ(https://www.soumu.go.jp/main_content/000740780.pdf)

③ 軽症(外来診療)が大きく減少

 傷病程度別にみた場合、軽症(外来診療)を理由とする搬送人員の減少が大きくなっています(▲15.9%)。背景としては、新型コロナウイルスを理由とする衛生意識の向上や受診抑制が考えられます。
 一方で、死亡の割合は増加しています。こちらは新型コロナウイルスの影響ではなく、高齢者人口の増加による多死社会化が理由と考えられます。

(出典)消防庁ホームページ(https://www.soumu.go.jp/main_content/000740780.pdf)

主なポイントは以上です。
原典資料は、消防庁ホームページ(https://www.soumu.go.jp/main_content/000740780.pdf)に掲載されています。